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迷い鳥 [日常風景]

冬になって、鳥さんたちのエサも少なかろうと、庭にヒマワリの種だとかを置いておいたら、たくさんの鳥が来るようになりました。
先日の雪の日も、お勝手やベランダで雪ヤドリをしているらしく、ドアを開けるたびに鳥さんが羽ばたいて行き、「なんかゴメン」とつぶやいてしまうのでした。

昨日の朝、ガーネットが暖炉の前で色めき立っていました。カサカサと音がする暖炉の扉を何の気なしに開けたら…鳥が羽ばたき出、ガーネットとオリーブが猛ダッシュ、家の中は一瞬でバサバサドタドタに包まれたのでした。
慌てて一階の居間のテラスドアを開けたら外のチャチャが覗き込み、閉めた途端に鳥がぶつかり、開けた時にはまた二階へ…もう一度開けて、でも猫も飛び出しても困るので閉めたりしてるうちにもう何が何だかわかりません。そうこうしているうちに、猫の入れない唯一の部屋、二階のダンナルームの、部屋が冷え切らないようにドアストッパーで少し開けた隙間から、鳥が入り込んだ音がしました。
二階へ上がってみると、かわいそうに、ドアの前に羽が何枚か落ちています。ガーネットも確信しているらしく、ドアの前に張り付いています。ガーネットをやり過ごし、部屋に入り、ドアを閉めましたが、とても静かで鳥がいる気配がしません。よく調べてみると、タンスの上にそれらしき影が見えました。

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心拍数があがっているのか、口をぱかっと開けて、身じろぎもしません。
部屋にいるのがわかれば、後は窓を開ければ出て行くでしょう。そう思い、2つのうちのひとつの窓を開けましたが、こわがっているのかなかなか出て行きません。仕方なく二箇所を開けると、一旦は出て行こうとしてまた戻って来ます。そのまましばらく、マイナス気温の中思い切り窓を開けて部屋の換気をしていました。寒い。寒すぎる。おかしい。
いったいどこに行ったのかと、タンスの上、まさかこんなとこにはと思いつつ家具の裏、ベッドの下も見ましたがいません。ドアの向こうではガーネットが「鳥がここにいるのはわかってるニャ!出すのにゃ!」と騒いでいます。でもこんなに探していないのはおかしい。
恐らく私の気づかない間にこっそり出て行ったのでしょう。
後日恩返しに来い、とは言いません。でも頑張って出してあげたのだから、一言くらい挨拶して出て行ってもいいんじゃないか、と、思ったのでした。

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